場所打ち杭原位置先端載荷試験
NETIS 登録番号 KK-100096-VE / 特許 第3413374号
本技術は、場所打杭削孔完了後における掘削底面の地盤強度を、地盤の平板載荷試験の原理を応用し確認する試験です。反力として、全周回転式掘削機の自重、およびケーシングの自重と引抜抵抗力を利用するのが大きな特徴です。
従来は杭造成後に大規模な確認試験が行われていました。本技術は、コンパクトな試験のため低コストであり、加えて杭造成前に地盤強度を確認することが可能です。
特長
- 風化岩層、土丹層等、地盤強度が不安な時の品質確認試験として最適です。
- 設計支持力を即座に判定し、不安を解消。
- 現場で極限支持力7,500kN/m²の確認ができます。
- 従来の試験に比べ、低コスト、短期間で試験が可能です。
-
TypeA(載荷ロッド型)
試験可能な掘削径 掘削深度 φ1200mm、φ1300mm、φ1500mm、φ1600mm、φ1800mm、φ2000mm 30mまで -
TypeB(大深度調査型)
試験可能な掘削径 掘削深度 φ1500mm、φ2000mm 60mまで
技術の適用範囲
国土交通省告示(平13告示 第1113号) | 3,000 kN/m2 |
---|---|
道路橋示方書・同解説(平成14年3月) | 5,000 kN/m2 |
建築基礎構造設計指針(2001改定 日本建築学会) | 7,500 kN/m2 |
施工試験手順
硬質地盤用オールケーシング掘削機で設計深度まで掘削後、先端部にロッド付き載荷板をセットし、地上より載荷を加え沈下量を計測する方法です。載荷重はロードセルで、沈下量は変位計でデジタル検出します。解析結果の速報は試験後すぐに提出いたします。判定結果がNGの場合、発注者と協議の上、対策を検討してください。一例としては設計深度より掘り増ししてケーシング削孔する方法もあります。施工試験の手順は下記の通りです。