SPP工法
偏芯ビットが可能にした鋼矢板岩盤同時圧入工法 / 特許 第2997402号 / 特許 第2954856号
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偏芯ビット
SPP工法は、従来工法の最大の欠点である堀残しや孔壁の崩壊による打設不可を解消しました。
また従来工法が3工程の作業であるのに対し、SPP工法では1工程となるため工期も短縮でき、しかも鋼矢板の有効幅を削孔径とするため残土も微量で経済的です。SPP工法は、いかなる地層へも鋼矢板の削孔・打設を可能とし、しかも経済的で確実な施工を可能にした新しい工法です。
特長
工期短縮
- 玉石層・岩盤での施工が1工程で容易にできます。
- 施工手順の簡素化によって大幅な工期短縮ができます。
環境配慮
- 削孔した残土は削孔完了した孔へと逃げて埋めていくため、発生残土が少量で済み、埋め戻しもわずかで済みます。
- 削孔径が小さいため、周辺地盤のゆるみも小さく抑えられます。
品質向上
- 削孔と同時に圧入するため、鋼矢板の損傷が少ない。
- 削孔完了した孔には、既に鋼矢板は打設されているため、孔壁の崩壊、あるいは玉石が隣接する完了孔へ逃げても、問題がありません。
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大口径・大深度の施工に
三点式杭打機をベースマシンとし、ダウンザホール削孔と同時に鋼矢板を圧入。三点式杭打機の特長である大口径・大深度施工が可能で、さらに低騒音化を実現した環境に優しい工法です。
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作業範囲が広く効率的に
クローラークレーンをベースマシンとし、オーガ吊下げ方式(フライング式)によるSPP工法。作業半径が広く、移動が少なく効率良く施工でき、高所や低所での段差打ちが可能となり、幅広い作業に対応できます。
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硬質地盤でも可能に
玉石混じり砂礫層など最大N値50以上の硬質地盤への鋼矢板圧入施工が可能。コンパクト化された機械設備により狭小地、水上、傾斜地での施工も行え、転倒の危険性や威圧感がありません。
ダウンザホール削孔と鋼矢板同時圧入メカニズム
施工手順
適用範囲
ハンマ・ビットタイプ | 適用種 | 適用長(m) |
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SPP I型 | III型、IV型 | 6.0~18.0 |
SPP II型 | VL型 | 6.0~15.0 |
SPP III型 | IIIw型、IVw型 | 6.0~15.0 |